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管理者である私が、偉大なるマエストロ・ポリーニに宛てて綴った数々の熱い思いを、公開しています。一瞥してお分かりになると思いますが、文章は全てイタリア語で書かれております。マエストロの母国語であるイタリア語を学ぶため、私は文学部のイタリア語のクラスに潜ってまでしてなんとか習得いたしました。所詮付け焼刃ですので文法的には拙い部分が目立つと思いますが、そこは目をつむっていただけると幸いです。



●1998年の春、はるばるポリーニの自宅を、イタリアはミラノまで訪ねた時に携えて行った手紙です。手紙と一緒に、お土産にはセブンスターを持って行きました。彼は極度のヘビースモーカーということだったので、何にしようか迷った挙句、高価なものをあげるよりは、日本でしかないようなもの、ということで選びました。さて、手紙を完成させるには、本当に苦労しました。まずはじめに日本語で下書きを作り、書きたいことをまとめてから翻訳に移ったのですが、なかなか思い通りにはいかないものでした。和伊辞典も、使いたい表現を容易には与えてくれず、隔靴掻痒の思いを繰り返しながら、何とか書き上げた次第です。しかし、帰国後の日本公演で偶然にも夫人と話す機会があったときに、この手紙を喜ばしく読んでくださったことが分かり、私の気持ちもようやく通じたのだと、安心したのです。余談ですが、セブンスターも吸ってくれたみたいです。よかった。

Piacere di conoscerLa , signor Pollini.Mi chiamo anonymous , uno studente giapponese che La rispetto moltissimo.Io ho atteso con gioia il Suo ricital in Giappone.Quando ho ascoltato per la prima volta la Sua esecuzione due anni fa a Tokyo Bunka Kaikan,ricordo chiaramente che ho tremato molto per l`emozione.Era il primo tempo nella mia vita quando comprendevo la musica di tutto cuore.Da allora vivo Larispettando sempre.E percio ho studiato l`italiano con impegno,Le ho scritto questa lettera per comunicare in qualche modo il mio sentimento.Beche questo periodo non sia molto buono,mi faccia il favore di leggere fino in fondo.

Quel tempo era tre anni fa,quando ero al secondo anno di liceo.Allora io appartenevo al circolo di ginnastica , eper il divertimento dopo che tornavo a casa con una fatica,ci era solo ascoltare il rock straniero. Era uno di ragioni per ascoltare che mi piaceva originariamente cantare. Ma avendo l`amico che era esperto in rock, mi entusiasmavo molto e compravo tanti dischi per desiderare la buona musica e l`emozione musicale. Pero non potevo quasi mai incontrare la musica che mi emozionava veramente. E chissa quando diventavo soddisfatto di quattro eccitazione musicale. Senza accorgersene, cominciavo a scendere alla musica.

Allora, mio amico di ginnastica mi ha prestato due dischi. Quelli erano gli Suoi indimenticabile album di Etude e Sonata di Chopin. Ma non pensavo nulla che quelli avrebbero cambiato completamente la mia vita. Infatti quando prendevo in prestito i dischi, loro non mi attiravano molto. Era naturale per me. Perche la musica classica era solo BGM per me in quel tempo. Quella non era il genere di musica che ascoltavo seriamente. Era soddisfacente se poteva produrre l`atmosfera rilassata. Percio ascoltavo leggermente i Suoi dischi facendo qualche altra cosa.

Ma in un certo tempo, un fenomeno curioso ha avvenuto. Via via che ascoltavo molte volte, ricordavo la melodia, potevo canticchiare, chissa quando cominciavo ascoltare seriamente davanti al giradischi. Allora, cantavo la melodia in qualunche tempo, mi entusiasmavo, non mi accorgevo spesso quando qualcuno mi parlava. E quanto tempo e passato? Alla fine, l`emozione e arrivata in vetta. Ascoltavo una musica come al solito. Pero il mio stato d`animo aumentavo insolitamente e non potevo frenare. Poi, sentivo scnedere lungo le gote qualcosa ardente. La qualcosa era la lacrima. Io non avevo pianto da parecchio tempo, poiche non capivo perche piangevo. Ma non provavo a smettere di piangere. Pur essendo timido della lacrima, era troppo naturale. Pensavo che io fossi assolutamente chi sentisse la massima gioia del mondo.

Non e possibile esprimere l`emozione nella parola. Era il momento in cui mi convincevo che ero felice di essere nato. Proprio la Sua esecuzione era bravissima che esprimeva tutte la tristezza, la sofferenza e la piacere della vita. Da allora, continuo a comprare i Suei dischi, trovavo tante cose come un tempo rubato, un timbro, che non mi ero accorto prima. Era cosi che comprendevo via via la profondita della musica.

Ora, mi piacciono molto tutte le Sue esecuzione, ma recentemente mi interesso a Beethoven e Schubert. Sono tanto lieto che Lei suona i loro lavoro con anima e corpo. Quando ascolto vostri quelli, posso sentire i loro spiriti molto vicino. Il Suo fortissimo mi da una gioia di vivere, il Suo pianissimo mi da un affetto illimitato, e il Suo tempo, specialmente in quanto al tempo dove non ci esiste un suono, mi fa abbastanza comprendere che quel tranquillita importa.

Finalmente, io, la mia vita ha cambiato completamente. Cioe ho cominciato a sonare il pianoforte da due anni fa. Ho conosciuto era generalmente difficile cominciare lo studio del pianoforte all`eta di 18 anni, ma non ho potuto fare a meno di sonare il piano. Da allora ho speso la maggiore parte del giorno nel piano. Pero non ho avuto il piano nella mia casa, il mio conoscente mi ha prestato gentilemente uno elettoronico. Parlando francamente, vorrei uno autentico, ma sono lieto che non bisogna mai l`accordatura. Inoltre puo sonare come organo, strumento a corda...etc, poiche quando giungo ad un punto morto, suono Beethoven in organo e mi distraggo. Grazie allo sforzo costante, avevo delle oportunite di partecipare ad un ricital del mio pianoforte circolo. Diverso da sonare a mia casa, divento teso davanti all`uditorio e non posso concentrarmi bene nella musica. Comunque e meraviglioso che partecipa ad un ricital chi suona il pianoforte da 1-2 anni. Ma, e proprio perche Lei mi da sempre molta passione e Lei e sempre il mio grande maestro, fino a ora e anche fin d`ora. Grazie, molto a Lei. Io spero di tutto cuore che Lei approfonda sempre piu la Sua arte e viva sanamente.






●以下は、上のイタリア語の日本語訳です。いざ日本語に直すとかなり恥ずかしいことばかり言っていることを実感しましたが、書いているときは真剣だったので、せめて笑わないでくださいね。



あなたにお会いすることができて、大変嬉しく思っております、マエストロポリーニ。私は(大使の本名)と申します。日本の学生で、貴方のことをとても尊敬しています。あなたの今度の日本でのリサイタルも、心待ちにしています。2年前に東京文化会館で初めてあなたの演奏を聴いた時、感動のあまりに打ち震えたのをはっきりと覚えています。それは、私のこれまでの人生の中で、音楽というものの本質を心底理解した、最初の瞬間でもありました。それ以来、常に貴方のことを敬い生きてきました。その後、あなたに何とかして私のこの気持ちを伝えたいと思い、イタリア語を一生懸命勉強し、この手紙をしたためたわけです。あまりよくできた文章ではありませんが、どうか、最後まで読んでくださるよう、お願いします。

それは三年前、私が高校二年生のときのことでした。そのとき私は器械体操部に所属しており、練習に疲れて帰宅した後の唯一の楽しみとしては、外国のロック音楽を聞くことが主で、そればかりしておりました。私は元来歌を歌うのが好きでして、ロックを聞くのもそれが原因のひとつであったと思います。しかし、身近な友人にそうした種類の音楽にとても詳しい人間がいたので、彼の影響でロックに熱狂し、大量のCDを買い込んでは気に入った曲と、音楽的感動を求めるようになって行ったのでした。が、心底感動するようなものには全く出会うことができず、いつしか音楽的水準に妥協をするようになっていってしまったのです。

丁度そんな時期でした。体操部の友人が、ある2枚のCDを貸してくれたのです。そう、それこそまさに、一生忘れがたいアルバム、あなたによる、ショパンの練習曲とソナタだったのです。これらのCDがその後の私の人生を決定的に変えてしまうことになるだろうなどとは、その時点では夢にも思いませんでした。実際CDを借りた当初は聴いてみても全くと言っていいほど私の興味を引かなかったのです。何故ならそのときの私にとってはクラシック音楽など単なるBGMに過ぎない程度のもので、真剣に耳を傾けるなんて言うことは想像にも及ばないジャンルでした。リラックスした、快適な気分にさせてくれれば、それで満足だったのです。従って、CDをかけるときにも、何か他の用事をやりながら、軽く聞き流すのがせいぜいでした。

ところがある時(といっても、瞬間的にと言うほど短い時間尺度ではありませんが)、本当に不思議な現象が私を襲い始めたのです。何度も何度も繰り返してCDを聴くうちに、まずメロディを覚え、口ずさむことができるようになって行ったのです。そしていつしか、オーディオの前に陣取って、真剣に音楽のみに耳を傾けるようになっていました。もっと時間が経つと、聞きながらメロディを追いかけている時に気分が昂揚し、他人に話しかけられても全く気づかないほどに集中するようにまでなったのです。それからどのくらいの時間が経った頃でしょう?ついにあなたの演奏が呼び起こす感情の高まりが最高潮に達したのです。その時もいつものようにスピーカーの前に鎮座して聞いておりましたが、普段と違って感情の渦は抑えきれないほどに上昇して行ったのです。とその瞬間、私の頬に何か熱いものが伝わるのを感じました。それは果たして涙でした。もう随分と長いこと泣いたことなどなかった私は、一体なぜ自分が泣いているのか、すぐには分からなかったほどです。しかし無理に感情を抑え、泣くのをやめようとはしませんでした。男の自分が泣くなんていうのは幾分恥ずかしくもあったのですが、これが自然な行為であると確信したのです。私は思いました。自分こそ、この世界中で最も大きな喜びを噛み締めている人間に違いないと。

その感情を言葉で言い表すのは到底不可能です。それは、この世に生を受けて本当に幸せなのだと、確信を持って感じることができる刹那なのです。あなたの演奏はこの上なく素晴らしく、全ての悲しみ、苦しみ、そして何より、生の喜びを内包しています。それ以来、あなたの演奏しているCDを見つけては聴きつづけ、さまざまなことを発見することができました。テンポルバートや揺らぎ、いろいろです。それらは始めは全然気づくことがなかったものたちです。こうして、徐々に音楽の深遠な奥底を理解していったのです。

さて、あなたの演奏は全て好きですが、最近ではとりわけベートーヴェンとシューベルトに傾倒しております。あなたはこれらの作曲家の作品をまことに感情を込めて弾いてくださるので大変嬉しく思っております。この作品群を聞いていると、作曲家の魂が本当に身近に感じられます。あなたのフォルテは生きる喜びを与え、ピアニッシモは限りない慈しみをもたらします。そして、テンポ。特に音が存在しない、”静寂”もが、大変重要であることを、十二分に理解させてくれます。

そして、決定的に、あなたは私の人生を完全に変えてしまいました。つまり、ピアノを弾き始めたのです。約2年前のことでした。一般的に考えて、18歳くらいの年齢でピアノをはじめるとなると、大変な困難が付きまとうということはよく分かっていたのですが、もう鍵盤に向かわずにはいられなかったのです。それからというもの、1日のうち大半をピアノの前で過ごしました。家にはピアノがありませんでしたが、親切にも知り合いがキーボードを貸してくれました。正直に言えば本物のピアノが欲しかったのですが、調律の必要がないので助かっています。ピアノの音以外にもオルガンや弦楽器、などの音色が出せるので、練習に行き詰まった時にはベートーヴェンをオルガンで弾いたりして気分転換したりもします。

努力の甲斐あってか、所属しているピアノサークルのリサイタルに出演する機会も回ってきました。家で一人弾くのとは違って聴衆を前にすると緊張してしまい、音楽に集中することができませんでしたが。いずれにしても、ピアノを弾き始めてたったの1,2年しか経たない人間が、公の場で演奏することは、非常に驚くべきことであると思います。しかし、それはあなたが常に私に情熱を与えつづけてくださったからに他ならず、つまるところ、あなたがいつも偉大なマエストロとしてこれまで、そしてこれからも存在してくれているからこそ成し得たことだ思います。ありがとう、本当に、ありがとうございました。あなたがその偉大な芸術をこれからも深化させて下さること、そして、なにより、お体の健康を心からお祈り申し上げます。



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